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読書の日記 予言 箱根 お味噌汁

残り2点

2,750円

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著者:阿久津隆 装画:内山ユニコ 〈本の読める店〉「fuzkue」店主による、読書の喜びに満ちた日記シリーズ、第5弾。2023年12月に弊店が開催した、第四回 日記祭にて初売りしていただきました。 2月5日(水) 『起きると「しかし味噌汁の定食というのはインパクトとしてはどうなんだろうか、今は煮物というメインぽいやつがあるから見た目としてもメインという感じがあるが、味噌汁がメインになるとおかずはちょんちょんちょんで、これは一見すると寂しくなるのだろうか」と考えて一度冷静になったらしかった、昨日焼かれたパウンドケーキを一切れ持たせてもらい、雨だったので雨靴を履いて出た。 店着き、コーヒー、日記書き。雨だし寒いし絶対に暇だろうと完全に油断している。 それでのそのそと店を開け、働き。ケーキを焼いたり和え物を作ったりピクルスを作ったり。しながら、手が空いたら「本の読める店」のつくりかた」の原稿を整えるというかだいたい一から書くようなそれをやる。前に書いたのは素材レベルになりつつあるのか、それとも今扱っている箇所がそうであるだけか。後者であってほしい。 一日、暇。夜、ブログの更新も済ませ、日記の推敲の反映も済ませ、それからはベルンハルト。昨日読んでいてちょっとこれはさすがに老画家の陰気な愚痴みたいなものを聞き続けるのはけっこうしんどいかもしれないなと思っていたが、思ったからだろう、今日も営業中だからといって佐久間裕美子に行くでなくベルンハルトに行った、読まないと読まないことになってしまいそうなそんな気がしたらしかった、それで読んでいたら面白くなっていくというか面白かったので安心した。 もしおまえが彼らの一員で、あの鏡の前に立ち、彼らと話を交わしているとしたら、そしておまえがおまえであることが、彼らの一員なのだから、少しも彼らの注意を引か ないとしたらどうだろう。そしておまえが、そういう人生を送っていて、それがおまえにとって当然だと思えるとしたらどうだろう。ぼくがもしそうなったとしたら、ぼくはぼくでなくなっているのだろうか、どうやらぼくの考えはその一点へと向かっていくようだった。 トーマス・ベルンハルト『凍』(池田信雄訳、河出書房新社)p.57 』 (2月5日の日記から抜粋)

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