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世界中にわたしたちふたりだけみたいだ

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著者:垂井真 装画:大髙杏『手をつなぐための天秤』 垂井さんが日頃から書いている日記の、そのわずか一部分を本という形にした三冊目。2023年の日記がまとめられています。 --------------------- 2.22 わたしとあなたと、美しい距離で あなたらしいあなたに わたしかわたしとして向き合える唯一の方法が、 きっと何かを作るということなのだった。 それは無数のあなたがひしめくこの世界で、わたしがわたしのままで、 他ならぬあなたと寄り添いたいという祈りのようなものなんだろう。 2.23 たくあんまじで好き、いつからだろう。めちゃ好きだわ。 4.20 思いつきで買って使ってないでかい加湿器に足をぶつける。 4.23 毎朝ベランダに来るハトたちの絶唱で起こされるのを 不動産屋さんに相談したらきてくれた。 今はハト達の内見の時期らしく、ここに住み着く可能性があるらしい。 でも対応してくれるのは5月中旬らしい。 え、優柔不断なハトだったら良いけどさ、ハトによっては もうここって決めちゃうよ、どうすんの。って思う。

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