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観々日Ⅱ

残り2点

880円

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著者:田口史人(円盤 店主) 明治に創業し2019年に閉業した彦根の元・銭湯「山の湯」。その男湯側に移転したレコード屋「円盤」の店主 田口さんが毎日、レコードや映画、本などの観賞をつけた日記レビュー冊子の第二集。二〇二〇年度上半期の半年分、183本のレビューを掲載。 --------------------- 七月三一日(土) 谷川俊太郎+和田誠「ナンセンス・カタログ」(本 1982年)は谷川俊太郎の様々なテーマへの所感集に和田誠が絵を添えたもので、読んだのは八二年刊行当時のものではなくて九二年の文庫版です。 谷川さんはこの本のテーマを「自分の些細な感覚にこだわってみようということだった」と書いてますが、現在、大体の「エッセイ集」というものは、このような「些細な感覚」を綴ったものだと思うけれども、「些細なことの中にも大事なことがある」とでも言いたげなうことだった」と穿った文章ばかりを見ます。些細なものを「些細なものです」と人に手渡すのはなかなか難しいもので、それが逃げ口上になるのはまるでみっともないし、いらぬ謙遜にも陥らず、まるのままをこうして書けるのいうのは表現者としての力としか言いようがないと思います。

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