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著者:aiko hori + mei shimada
京都に暮らし、芸術大学でアートマネジメントについて学んでいるふたりの交換日記です。
「2023年4月から10月までの半年間、"ひとり一冊のノートに日記を綴り、交換して、お返事を書き込むこと”を続けてきました。そして、そのなかから18日間の日記を集め、一冊の本に綴じています。」
(著者より)
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2023.04.11
中学時代の日記と映画の少女を重ねる
芽依
春のあたたかい日差しを受けて、みんな新しいなにかを纏ったキラキラした表情を浮かべて街を行き交うのを横目に、日々を過ごす。
ついに身体も心もついていかれず、ここ5日間くらい完全に体調を崩してしまって、ほとんどお家で過ごしていた。その時間のなかである映画をみた。セリーヌ・シアマ監督の『ガールフッド』。
愛子
「ちょっと光になれるような人」の存在、思い返すと、その存在に何度も救われて、星座みたいに、今の私が形づくられてきたように思った。
芽依ちゃんの日記を読んで、私も中学生の頃、毎晩ひとりでただ日記を書いていた時のことを思い出した。