日記の専門店に集まってくる日記は、「本」の形をしています。
そして本の中身である日記は、日付から始まり、文字によって書かれ、文字を通して読みます。
これはどのようなもの(商品)をお店に置くかという、店としての基準があってのことですが、これ以外に日記をつけるとしたらどんな方法があるのか、そこでどんな心の動きが発生するのか、とても気になります。
そもそも「日記をつける」の「つける」って、一体なんでしょうか。
一日の終わりやそれぞれのタイミングで、その日にあったことを「つける」わけですが、書くことにより、自分の頭の中で出来事の取捨選択を考えることになります。意識して「あれを書こう」「あのことをうまい具合に残したい」と物事を整理する瞬間がやってきます。
それがオーソドックスな日記の形だといったん仮定しますが、その一日を通して体験したこと、起きた出来事の中には、簡単に整理できない複雑なものもたくさんあるはずです。
この「日記をつけるシリーズ」では、文字を書く以外の方法で日記をつけるとしたらどんなものがあるか、「あれを書こう」と取捨選択しないようなアプローチでつけた日記はどんなものになるのか、探っていきたいと思います。
日記は自由な形式です。今日の出来事を表したり、残したりする方法を一緒に考えましょう。
このワークショップは、
最近、自分の書き言葉がしっくりこないと感じている方や、
うまくまとまらないものを残してみたい方、
日記をつけるきっかけがほしい方におすすめします。
もちろん、そうでない方も大歓迎です。
また、各タイトルによって、さまざまなファシリテーターの方をお招きします。
会場は「日記屋 月日」の店舗のある東京だけではなく、オンライン開催を含む、全国での開催を目指しています。
記念すべき最初のタイトルは「線をなぞる」。
そしてファシリテーターは、画家の高田マルさん。
会場は、京都です。
ふるってご参加ください!
(日記屋 月日 担当者:久木)
<ワークショップについて>
開催日時:9月21日(土) 13:00〜17:30 ※雨天決行
集合場所:京都市内
屋内会場:アトリエみつしま(京都市北区紫野下門前町44)
参加人数:10人(先着順。キャンセルが出た場合のみ、再募集します)
参加費:2,500円
内容:はじめに参加者全員で散歩をし、休憩後、各自の日記を書きます。その日記を元に「線をなぞる」時間を過ごします。
※集合場所の詳細は、お申し込み完了後に別途メールでご連絡いたします。
※当日は記録用に写真や動画撮影を行います。その場でも撮影の可否についてお声かけいたしますが、ご不安な方はお申し込み時の備考欄に「撮影NG」とお書きください。
お持ち物:筆記具
服装:散歩することやクレヨンを使用することを考慮した、汚れてもよい動きやすい服装でお越し下さい
企画:高田マル、日記屋 月日
【ファシリテーター・高田マルさんからのメッセージ】
日記をつけてもつけなくても、今日という日を過ごしたことに変わりはありません。一方で、今日ひいた線はあなたが今日を過ごしたことを無言で示し続けます。すこしのあいだ言語のことを忘れて、自分が引いた線をながめてみませんか。
【プロフィール】
高田マル(たかだ・まる)
画家、一人出版社「絵画検討社」代表。人間はなぜ、いまだに絵を描くのか。絵をめぐる人間の原初的な衝動や欲求を探るうえで「絵画」を物質的なひとつの形式ではなく人と人のあいだで起こる出来事として捉え、ごく個人的な描写と記述、公の場におけるそれらの伝達と誤読のなかで何が起こっているのか実践を通して考えている。
________________________________
主催 株式会社 日記屋 月日
※ワークショップに関してご質問、ご不明点がある場合[email protected]までメールでご連絡ください。