original
画家・田中菫さんによる料理日記の第二弾です。
「2023年8月15日、ある夢を見たのをきっかけに再び油絵を描き始める。料理と油絵、ふたつの似て非なる作業。それら創作の裏側にいつもベッタリ貼りついている変な社会。揺れうごく心の様子を食卓から記録した。」
(著者より)
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2024/04/02
野菜やパン、ハムを並べて、各々自由に食材をサンドするあさごはん。
電車を乗りつぎ、スドーくんと一緒にRたちの家へ。
古い喫茶店でRと待ち合わせ。
ブレンド、ホットケーキ、ガテマラ。
隣の席では学生のカップルが退屈そうに、とはいえ楽しそうにお昼ごはんを食べている。
歩いて3人でお家に行き、話を聞く。Rがポーラ美術館のきれいなティーカップにミルクティーを淹れてくれた。Tが描いた漫画や、着ていた服、買ったものや作ったものなどを見せてもらう。
夜は近所の焼き鳥屋さんに移動。3人でもりもり焼き鳥を食べる。
鶏のなめろう、いろんな串、とりわさ、親子丼など。
この日はそのままRたちの家にお泊まり。
二人のペットである猫と蛇に会う。
猫も蛇も、とてもかわいい。
私がシャワーを借りているあいだ、蛇は月に一回のうんちをした。蛇はおおきなネズミを一匹まるごと飲みこみ、時間をかけてゆっくり消化し、月に一回排泄する。
毎日朝から晩まで食べまくっている私とは大違い。
二匹の名前は、とある文字フォントからきているようだ。Tが名付けたんだと。Tはなぜその名前をつけたのだろう。
セミダブルベッドに3人で入り、ぎゅうぎゅうになって眠る。