original


著者:鈴木一平
発行:いぬのせなか座
編集・装画:山本浩貴(いぬのせなか座)
装釘・本文レイアウト:山本浩貴+h(いぬのせなか座)
当店発行の『誕生日の日記』著者の一人でもある詩人・鈴木一平さんによる、日記論と日記をまとめたテキスト集。
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新型コロナウイルス感染症拡大とともに盛んに書かれるようになった「日記」。
コロナ禍において人々が感染拡大防止のためにみずからの生活を律し、他者の生活を注意深く監視するなかで、それと並行して(歴史上、教育・監視装置としての側面を持ってきた)「日記」という表現ジャンルが多くの人々によって書かれたということには、はたしてどのような意味があったのか。
そしてその後、現在に至るまで続く「日記」ブームとは、言語表現にとって可能性なのか、それとも危うさなのか。
自らの第一詩集『灰と家』(エルスール財団新人賞)に、詩の形式の一種として「日記」を収録して以降、様々なかたちで「日記」を論じ制作してきた詩人・鈴木一平による、日記論+日記集成。
(発行元から引用)
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目次
はじめに
新しい生活(表現)様式としての「日記」
無症候性の形象――新型コロナウイルス感染症をめぐる言語表現の受動性について
言語表現としての「折々のことば」
空気の日記
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