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惑星

2,200円

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著者:まき あやこ ケータリングチーム「Perch.」の主宰をしている まきあやこさん が、毎週金曜日に配信していたメールマガジン「Perch.のお手紙」と、Instagramでの定点観測をまとめた日記集。 「大人になること Perch.のお手紙#30 (2020.11.27) みなさん、こんばんは。肌寒くなって来た金曜日。いかがお過ごしでしょうか? 年末年始の予定を考える頃。今年は実家に帰るのが難しいのかなぁ、なんて話が地方出身の同僚やお友達との間で話題にのぼることが増えました。 実家に帰れないお正月なんてつまらないし、何をしたらいいのかわからないな。という私に、友人が「大人なのに、そんなこと言って。まぁしょうがないんだし、自分でなんとかしなよ」と言うのです。 そうか、大人なのか。大人だから、なんとかするのか。と思いました。そして、多分、全然なんとか出来るんだと思いました。 けれど、大人って、さみしいんだなぁ。とも思いました。 実家に帰れないことがしょうがない年末年始を、さらっとした顔をしてなんとかできちゃうなんて、大人になることは、なんだか少しさみしいなぁ。 私は、年末年始を実家で過ごしたいのだ。 母の作ったお節やお雑煮を家族みんなで食べたいし、父が薪ストーブで温めた部屋で日がなごろごろとしていたい。家族の集うリビングで雪降る外を眺めながら、ビールを飲んで、のんびりと今年を振り返ったり、新しく始まる一年のことなんてすっかりさっぱり考えずに、本を読んだり、昼寝を繰り返したい。 そして実家に帰れない年末年始を、大声で「そんなのやっぱりつまらない!」と言いたいのです。と、ここまで書いてみて。やっぱり、きっと、私は子どもなんだなぁ、と思いました。 いつか、大人でいることがさみしくなくなる日が、来るのかなぁ。そんなことを考えたり。 最近、部屋にガスストーブを買いました。 すぐに温まって、オレンジの炎は見ているだけでうっとりとします。 人は寒くなるとさみしくなるんじゃないだろうか、と私は思っていて。暖かいのはいいな。 よい週末を。」 (本文p.52-53より)

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