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著者:関野佳介/石井泉/関根愛
編集:関野佳介
ブックデザイン:Cat 佐藤翔子
二〇二三年九月から十一月にかけての、三人の日記です。
「離れた場所で生活していても、私を気にかけてくれている。そのまなざしは、これで大丈夫と思わせてくれる力がある。」
十月十二日(木)/関野佳介
「元の世界に戻りたい。僕の時間に帰りたい。僕の、あの人生に戻りたい。」
十月二十六日(木)/石井泉
「これからさむくなろうという節目の日に、蝉も花も、いのちの盛りはもうここにはないのに、まだここにある。その切なくてうつくしいものが季節や時間というものなんだと、昇ってきたばかりの朝日をあびながらおもったら、いきていることがまたうれしくなった。」
十一月八日(水)/関根愛