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アケルマン・ストーリーズ  5つの映画、15の日記

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企画・編集・発行:麦島汐美 著者:楠田ひかり、宇部広樹、小野寺里穂、伊藤まりん、エミリー、本村宗一朗、原田時枝、朱、駒ヶ嶺薫平、mari takahashi、とれたてクラブ、明澄、川上さわ、横山裕香、長沼航 _______________ シャンタル・アケルマン ―カメラの画角から外されてきた女性の時間を記録し、うつ病と生きながら、クィアとしてのアイデンティティとユダヤ人としてのルーツを漂い、自らの身体を映画の正面に据え、見つめ続けた映画監督。20歳のわたしのすべてを揺るがして去っていった女。 ほんの数作をのぞいて日本で劇場公開されてこなかったアケルマンの映画が、5作まとめて大々的に上映された渋谷の映画館での21日間。全108回の上映のいずれかを目撃した日に書かれた、15人の日記を1冊に綴じました。 離れ離れになったままの友人、何度も助けてくれたフェミニスト、片思いしているSNSのスター、オフィスですれ違うだけの後輩…映画を見てください・日記を見せてくださいと頼まれてから、街を歩いて映画を通過し、秘密を打ち明けたり、未発見の分析を映画に見出す。有名無名に関わらず、各々の歴史を経てアケルマンの思考を通過した2022年のある地点が、テキスト、写真、イラストなど、それぞれの言語と文脈で解釈された「日記」に降り積もる。 恐るべき、愛すべき映画界の先駆者である、シャンタル・アケルマンのファンブックです。 _______________ 本村宗一朗 05/03 火・祝 『映画はジャンヌがコンロに火を点けるところからはじまる。チャイムが鳴り、彼女は袖付きのエプロンを脱ぎ客を招き入れる。ジャンヌと客が廊下の奥の部屋に出入りしたということが、同一ポジションの2カットで描かれる。ジャンヌは客が帰ると台所にもどり火を止め調理を再開する。1日目は炊事〔調理、食卓の準備、片づけの一連〕や、浴室の掃除、息子の宿題の面倒など家事労働を徹底的に取り上げる。この家事の描写が決定的で、1つの行為にかかる時間を長回しによって丸ごとみせている。これだけの家事をこなすのは疲れることだが、どこか充実した時間にも感じられるというのは軽々しすぎるだろうか。2日目の朝、靴を磨きコーヒーを淹れるジャンヌのしてやったりな手際の良さを観ているとき、私は自分が料理をしているときのことを思い出していた。それはいつのことかわからない、確かに自分のなかにある時間で、誰に話そうとも思わないものである。『ジャン・ディエルマン』では、映画で幾度も描かれてきたスペクタクル〔セックスや夜の街〕は徹底的に退けられる。(あそこまで黒つぶれした街を観たことがない……。)その分、映画が見向きもしなかった時間を凝視していた。』 原田時枝 05/03 火・祝 □11:34 『楓は来なかった。 私は映画を観るのは好きだけど、感想を持ったりそれを言葉にするのは苦手だ。 「自分だけの感じを大事にしなよ」と電話口で楓は言った。なんとなくすがるような気持ちで誘ったのを見透かされたみたいだった。何事に対しても感想を持ったり、逆に持たないままでいるのがうまい楓だ。』

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