original
著者:Tinderで「日記」と名乗る者
『2月2日(水)
Tinderで日記を交換しませんかと言われて日記を交換していた時期がある。知らない人の日常、仕事がだるいとかどんな料理をしたとか、趣味や友人から言われたことなど、そういうだれかに読まれるはずのなかった日々を読み合うのがたのしかった。人と会話を続けるのは疲れるけれど、自分のことを好き勝手に言ってる分には楽だし、相手も好きに書いているのがうれしかった。相手の根明のメンタリティを見てると、自分がいかに根暗でマイナス思考かが思い知らされ、そんなに思い悩まなくてもいいのかもと、勝手に自分で気づいたりもした。その人とはもう日記を交換しなくなってしまったけど、そのことを思い出してTinderで日記を交換する人を探すことにした。』