著者:垂井 真
表紙:ドル 萌々子・五十嵐 花
日付は付いていないですが、日記から抜粋した文章が時系列通りに並べられています。
『わたしにピアノのことを教えてくれた先生は、わたしより6っつくらい上のお姉さんで、ピアノのすごいところは嘘がつけないところだよ、と口癖のように言っていた。』
『ライブハウス、後ろのカップル
「催眠術ってかかったことある?」
「いや、ないけど。あるの?」
「うん、俺ある、一回だけ。大学の時に」
「かかった?」
「いやね、あれやばいよ。ほんとなんか、変な感じになった」
「今もずっとかかってんじゃないの、催眠術」
「どういう意味だよ」
「別に。なんか君ってそんな感じじゃん」』