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ウクライナ日記2

500円

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著者:児玉浩宣 戦時下のウクライナに取材に行った2022年5月4日から5月22日までの日記。 『5月11日 ハルキウ・マラヤロハニ村 砲撃の音に気づき、目が覚める。外していた時計を手繰り寄せる。午前7時。 ついさっき電話で起こされた記憶がぼんやりとした頭に蘇る。たしか「都内でフィルムを安く買える場所を知りたい」という電話だったような気がする。時差を考えると東京は昼だ。電話のあと再び眠ってしまったらしい。 起き上がると、まずはスマートフォンからテレグラムを立ち上げる。昨日に 引き続き、コーディネーターと連絡を取る。アレックスと名乗るその男性は、取材経験は豊富ではないらしいが、こちらのスケジュールの都合に合うのは彼しかいない。彼と連絡を取りながら予定を立てようとするが、昨日から話が二転三転してなかなかうまくいかない。彼には「とにかく村に行きたい」と何度も伝えておいた。 ハルキウ郊外に点在する村をロシア兵が占拠していたが、ウクライナ軍によって徐々に奪還しつつあるというニュースもあった。だが、どの村が安全で、どの村が戦闘中か、はっきりわからない。彼も安全に入れる村を懸命に探してくれているのだろうか。よくわからないが、それらには兵士の同行が必要とのことで、予算もかかる。事前にウクライナでのプレスカードを写真に撮ってアレックスに送り、彼からの許可をとってもらう。メッセージのやりとりを続けながら、宿のロビーで昨日と同じ朝食を食べる。』

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