
リトルプレス
著者:柿内正午
発行:零貨店アカミミ
発行年:2021
日記年:2019-2020
『プルーストを読む生活』の続編。
2020年2月6日
「夜はHABに納品。やっぱり本棚を舐めるように眺めてしまって、日記本は絶対に欲しいと欲望されるものほど高価で、増刷で大金を動かした後の財布だとどうしても判断できなかった。それで事前に欲しいと思っていなかったというか、このお店によって欲望された本を買おうと思ってそういう本を買った。たぶんここ以外では振り向きもしなかった本を。目的買いは最近ほとんどしなくなって、読みたい本は図書館で借りてしまうから、本屋で本を買うのはむしろすぐには読まないだろうけどいつか読むかもしれない、読む可能性を残しておくためにも本棚に挿しておきたい、そういう本だった。」(p.76)