

なかむらしょうこ『あなたが見せてくれたガンジス川ーインド旅日記』
600円
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nakamura_Ganges.pdf
1.74MB
デジタルリトルプレス
著者:なかむらしょうこ
発行年:2020
日記年:2016
君に、ガンジス川を見せたいんだ。
何度も何度もそれを夢に見るんだ。
あなたは常にそう言っていた。
インドに行こう、バラナシに行こう、そしてガンジス川を一緒に見よう。
その日がついにやってきた。
一週間、インドに旅することになった。
日本は春が芽生えはじめる時期だった。
これは、その時の日記。
あなたが見せてくれたガンジス川のはなし。
*
2016年4月2日(土)
〈早起きしてパッキング。
はじめてのバックパッカーな旅。
小学生の頃に、松之山に山村留学した時のリュックを引っ張りだしてきた。
「おおたけしょうこ」と母親がネームペンで書いてくれた名前入り。
とにかく身軽で行きたかったから、荷物は最小限にした(つもり)。
以下、一週間の旅に持っていったもの。
・Tシャツ3枚
・いつの日かのインドフェスで買ったアラジンズボン2枚
・下着3日分くらい
・シャンプー、リンス、ボディーソープ
・基礎化粧品類(メーキャップコスメは持っていかなかった)
・日焼け止め
・固形石鹸(ミューズ)
・ウエットティッシュ
・ポケットティッシュ
・ビーサン
・タオル小 5枚くらい
・タオル大 1枚
・薬各種(正露丸、ビオフェルミン、バファリン、葛根湯)
・絆創膏
・マスク
・綿棒
・うめぼし
・ビスコ
・おしゃぶりこんぶ
・夏目漱石『明暗』(新潮文庫)
・地球の歩き方
・ノート、ペン
すぐにパッキングは終わった。
しかもコンパクト!やればできるじゃん、わたし。
いつも、「なんでそんなに荷物があるのか」と不思議がられるので。
『地球の歩き方』のインド版は、他の国に比べて、気合いの入り方が違う。インドに行くための、精神論がちりばめられている。パッキングに関しては、あれやこれを持っていった方が良いだろうという、プラスのアドバイス以上に、マイナスのアドバイスに力が込められていた。
「荷物最終チェック。本当にそれは持っていくべき物か考えよう。荷物の大さ/量と、旅の楽しさは反比例する」
「足りない物はインドのバザールで買え」
わたしも、『地球の歩き方』の助言にしたがった。〉
※紙版あり。「日記屋 月日」実店舗にて販売しています。
◎総文字数/ページ数
約31,000字/本文72ページ